織田信長×今川義元、桶狭間合戦の真実『証義・桶狭間の戦い』尾畑太三著・ブックショップマイタウン刊。太田牛一の信長公記首巻はこう読め ファッション

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信長が今川義元を破った桶狭間の合戦。古戦場が2個所もでき、これほど多くの謎に包まれた戦いもない。各種史料をもとに、地元桶狭間にお住まいの著者尾畑太三氏が解き明かす、これまでにない注目の桶狭間論。
『信長公記』は「永禄3年」に起きた合戦を「天文廿一年」と書く。しかも同じところで、これを3回も使っている。だれもが不思議に思いながら、だれもがこの謎を解けないできた。
『信長公記』の著者、太田牛一が合戦のあった年を知らないわけがない。そして、同書の中にある義元が休息した「おけはざま山」や信長が攻めた「東に向て」の表記をどう解釈したらよいのか。地元桶狭間にお住まいの著者が見事に読み解いた合戦の真実とは?
▼『信長公記』は信秀の死を3年間隠していた。「天文弐十弐年」とした赤塚の戦いも、3年前のことだった。 ▼今川に寝返った鳴海城主、山口左馬助の出自と行動とは。合戦のカギを握るこの人の解明なくして、真の桶狭間の戦いは語れない。
▼義元は直前に沓掛城(豊明市)へは来ていなかった。池鯉鮒(知立市)に2泊し、19日に鎌倉街道からはずれて大高道に入り、大高城へと向かっていた。 ▼なぜ鎌倉街道から遠く離れた大高城をめざしたのか。大高で展開しようとした義元の作戦とは一体、何だったのか。
▼清須城には尾張守護、斯波義銀(よしかね)がいる。だれも語らなかった義銀の恐るべき義元勢誘導の陰謀とはーー。 ▼「東へ向て」をどう解釈するか。これが正しく読めれば、信長の攻撃ルートは『信長公記』の中に書かれていた。 ▼義元の裏作戦は大高から舟を利用して信長の本拠、清須城を攻め落とすことにあった。
その他、各種史料をもとに次々と解き明かされて行く桶狭間の戦い。これには著者が地元の出身で、地理に詳しかったことに加え、尾張藩士らが書き残した記録類の掘り起こしも有効だった。
本はA5判・430頁・上製・箱入り。ブックショップマイタウン刊。新本。著者の案内で信長の進軍ルートをたどりながら考えるガイドブック『めざすは桶狭間! 織田信長の駆け抜けた道』(舟橋武志著)も出品中。詳しくは下記をコピー&ペーストしたうえ、そのサイトをご覧下さい。
http://www.mytown-nagoya.com/booklist/shosai/kyodoshi1/shougiokehazama.html
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