写真集日本鉄道紀要・日本初の鉄道写真集/小川一真/写真は明治20年代撮影/写真88枚/客貨車は本書に収められた写真が唯一となったものが多い

商品説明
写真集日本鉄道紀要・日本初の鉄道写真集/小川一真/写真は明治20年代撮影/写真88枚/客貨車は本書に収められた写真が唯一となったものが多い

昭和56年 明治31年の復刻版 26cm*37㎝の大判です。部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

下記は過去データより引用 「本書は全56ページの片面印刷で、合計88枚の写真が収録されている。鉄道車両や施設について現在残されているこの時代の写真は極端に少ないので、本書に収録された写真はいずれも貴重なものである。とくに貴重なのは写真枚数の半分以上にあたる47枚の車両写真である。機関車の大部分は後述するようにその後別に撮影される機会もあったが、客貨車は本書に収められたものが唯一となったものが多い。写真は全て明治20年代の撮影と考えられる。」

『日本鉄道紀要』は、小川一真あるいは門弟による写真に、鉄道技師の栗塚又郎（生没年不詳）による解説文を併記した大判の書籍である。

もともと、小川が逓信省鉄道局から委嘱されて撮影した写真群を、栗塚がまとめたものであったようだ。扉には英文で「Railways and Rolling Stock in Japan（日本の鉄道と車輌）」とあり、上海に本店を持つケリー＆ウォルシュ社がエージェントとなって、日本だけではなく、上海、香港、シンガポールでも売られていたようである。各々の写真への解説文もすべて日本語と英語で書かれていることから考えても、日本の鉄道を、アジア、あるいは世界に誇示するような意図があったのであろう。

新橋停車場の写真からはじまって、11ページ、さまざまな駅舎の写真が続く。その次は、車輌の写真である。全部で48点の機関車、客車、貨車などの写真が掲載されているが、１ページに４点レイアウトされているものが多いので、ページ数としては、15ページとなる。

後は、橋梁やトンネルなどの土木建造物を対象としたものが30ページ続く。中でも碓氷峠の急勾配を登るためのアプト式鉄道と橋梁には7頁が割かれている。最後には、将来への展望を示すかのように、建設中の青森駅が写されている。

構成を見ると、確かに車輌自体への興味は見て取れるが、むしろ鉄橋や前述の碓氷峠のような、きわめて大規模な土木工事の結果出来上がったものに多くのページを割いているという点から、それを成し遂げた日本の産業技術力を誇示するという意図があったと考えてもよいだろう。

お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。

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